コンセプト of 太鼓衆一気

コンセプト

太鼓。
それは世界中にある、言わずと知れた世界最古の楽器である。
それは、宇宙や大自然、そして神と繋がる為の道具であり、それらに対する畏怖の念、あるいは、魂の喜びを表す道具でもあった。
その太鼓は日本でも芸能として発展を遂げ、祭りや催事に用いられ笛や鐘、そして舞と共にある。
今日ではその専門チームが世界で活躍している。
それが、和太鼓の形式であり、祭りや古の催事を彷彿とさせる。
「太鼓衆一気」は、敢えて歴史を遡り、原初へと繋がっていった。
つまり、祭りや催事ではなく、人類と大自然の融合へと回帰したのだ。

太鼓だけ。
しかし、それは日本の花火のようにダイナミックで美しく、そして繊細でもある。
そのバチ捌きは日本武道のような、刀の切れ味を持つ。
いみじくも、リーダー日野一輝は幼い頃より武道とジャズの洗礼を受けて育った。
その感性は、伝統楽器で最前衛の曲を生み出してくる。

太鼓だけ。
それ故にジャズドラミングと変わらない鮮烈なテクニックを持つ。
間の世界。
もちろん、西洋音楽の休止符ではない。
その逆の静寂の世界に音を散らばらせた世界だ。
間とは真空の3次元空間である。
間とは気が詰まった静寂空間である。
1952年に発表されたジョン・ケージの作品で、最も有名なもののひとつである『4分33秒』(第1番)と意味は違うが、間とはそんな世界だ。
であるから、そこに現れる音が際立つのだ。
音にキレ味が出るのだ。